「ね!いいでしょ?」

「…は、はい…」





すっかり押し切られる形で、決まってしまった鍋パーティー。
不良の道に行ってしまっているようで、少し後ろめたい。





「じゃあ、葵には洸が言っといてね!」

「任せとけ!」

「ちょこちゃん、日曜日待ち合わせして一緒に行こう!」

「はい…」





化粧もばっちりしていて、スカートも短くて。
そんな彼女が、どうして優等生である私にこうして無邪気な笑顔を向けるんだろう。

全く正反対な二人。
不釣り合いな二人なのに。






「楽しみ―!」

「さっそく葵探してこよー!」






嵐のように去っていく二人を見送る。
いったい、なんだったんだろうか。