キラキラ〜不良な君に恋してる〜




「…仲良くって、そいつ顔ひきつってんじゃん」

「え?ウソ―。そんなことないじゃんね!」





藤堂くんは、特別顔色を変えることなく話す。
昨日の事なんて、やっぱりまるでなかったかのように…。





「あ、あの、私…授業に遅れるので…」

「あ、そうだよね!ちょこちゃんは、優等生だもんね!ごめんね!いってらっしゃい!」




竹内さんは、悪気もなくそう言ってのけ、私を送り出す。
いってらっしゃい、って、あなたたちも同じ高校の学生でしょうに。


竹内さんと池田くんは、それが当然のように二人で盛り上がっている。
きゃはきゃは大口をあけて笑う彼女らを少しだけ横目で見やると私は足を進める。






やっぱり私にはついていけない。





「…嫌ならはっきり言えよ」




藤堂くんの横を通り過ぎる一瞬、何かを言われた気がしたけれど、その声は小さすぎて私には届かなかった。