「てか、これくらいで大げさだな」

「こ、これくらいって…」

「エッチの時どうすんの?上半身裸じゃすまないだろ?」





エ…っ!?
こ、この人は…。
恥ずかしげもなくそんなことを平然と言ってのける。




「てか、彼氏とかいるの?」

「な…、」





もう嫌です。
こんな、世界の違う人とこれ以上一緒にいるなんて…。





「キスとか、したことあんの?」






バチン!
私は思わず藤堂くんの頬に張り手をしていた。
顔を赤らめ、これ以上聞きたくないと。


私は荷物を引っ掴むと藤堂くんの家を飛び出した。




靴もまともに履きもせず転げるように飛び出す。




最低だ。
仮にも女の子にあんなこと言うなんて。


嫌いです。
あんな人。
大っ嫌い!