「…よろしく、洋介」

「うん。よろしくね」




ああ、もう。
大好きだ、バカ。




あんたが、変われって言うならどうにでも変わってやる。





もっと大人になれっていうのなら、精一杯背伸びをして。
勉強をがんばれっていうのなら、しょうがないから授業にだって出てあげる。




そんな風に思えている自分が、変。







初めて、こんなにも人を好きになった。







「そろそろ、番号教えてよ」

「あ…」




これからが始まり。







あたしと彼の、物語は、ここから始まるんだ。















おしまい