「はあー」
大きなため息を一つ。
「ため息なんて、梨奈ちゃんらしくないね」
今は放課後。
たまたまちょこちゃんに会って図書室でのんびり。
葵は今日はサボりらしい。
ま、ずっとまじめに、なんて無理だろう。
ちょこちゃんもそう思ってるのか何も言わない。
ほんと、できた彼女だわ。
「あたしさー、変なのよ」
「変?」
「なんか、ずっと頭の中晴れなくて、モヤモヤモヤモヤ悩んじゃって…あたしらしくないっての!」
ほんと、らしくない。
こんなうじうじ、女々しくて嫌になる。
「梨奈ちゃん、恋してるの?」
「…はっ⁉︎恋⁉︎違うわよ!あんな奴!」
ちょこちゃんの予想外の言葉に焦る。
恋?
あたしがあの変な奴に?
ありえないっつーの!


