クリスマス当日。
葵くん家に集まった私たち。

梨奈ちゃんと友恵と私で、部屋の飾りつけをして、クリスマス仕様に。
オードブルを買ってきて、お菓子やらジュースやら盛りだくさん。
もちろんケーキも用意済みだ。




「じゃあ、かんぱーい!」



ジュースで盛大に乾杯をして始まったパーティー。
特別なことなんてなくて、ただみんなでいつもみたいに笑っているだけ。
そんな、いつもの感じがとても楽しいんだ。



「まさか、あなたたちと仲良くなるなんてね」



友恵がしみじみと言った。
それは、そうだ。

私だって、そう思う。


まったく別の場所で生きてきた私たちがこうして一緒に笑ってる。
とっても不思議だ。


少し前の自分なら、きっと信じないだろう。




「ほんと、いろいろ変わったね」

「でも、よかったっしょ?あたしらと仲良くなって!」

「うん。もちろん」