「最下位じゃねぇよ!」



お昼を屋上でみんなで食べているとき、洸くんにその話をしたらものすごい勢いで否定された。



「え、違ったの?」




梨奈ちゃんもあっけらかんとそう言い放つ。
洸くんはそれを聞いて口をあんぐりあけた。




「俺はそんなにバカじゃねぇ!」

「ふふっ」

「ちょこちゃんも、笑ってんなよ!」




でも、私は知ってる。
あれから三日間、一人でひそかに本当に勉強をしていたこと。
夜にこっそり私に電話をかけてきてわからないところを聞いてきてたんだ。

可哀想だから、秘密にしておこう。




「あー、納得いかねぇ!葵が90位とか!なんかの間違いだー!」





でも、結局は葵くんには負けてしまったらしい。