葵くんの、まっすぐな思いを聞いて。
私も、葵くんのために頑張りたいと思った。
だって、今の葵くんとてもすてきだから。
周りの見方も少しずつ変わっていくと思う。
その時に、私も頑張ってる私でいたい。
変われている自分でいたいから。
「千世子、ご褒美」
「え?」
片づけをしている手を止め、顔をあげ葵くんを見る。
その瞬間、チュッと音を立て触れた唇。
私は、顔を赤らめ葵くんを見つめた。
「これで明日も頑張れるな」
「もう!」
でも、嫌じゃない。
葵くん。
大好き。
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