次の日、朝一で先生に病院に連れて行ってもらって検査を受けた。
検査の結果は特に異状なく、少し安静にしていれば明日からは普通に生活ができるだろうということだった。


そして、一日安静にして私はその次の日から学校に向かった。
頬の腫れも、ほとんど目立たなくなっていて、違和感はない。




「千世子―!」

「あ、友恵、おはよう」

「熱、下がったの?」



誰にも起きたことは話していないから、先生が熱だということにしてくれた。
私は笑って答え、もう大丈夫だと知らせた。



「よかった。昨日の授業のノートはばっちりとっといたからね!」

「ありがとう!助かる」




友恵は、親指を立て笑ってみせる。
もつべきものは友だちだ。




「そういえば、藤堂くんも昨日来なかったわよ。まぁ、珍しいことではないけどさ」

「そうなんだ…」




それを聞いて私は少し心配になる。