私はそこに蹲り、声を殺して泣いた。
苦しい。

どうして、こんなにも苦しいんだろう。



呼び方が、ひよこに戻ってた。






葵くん、葵くんはどうしたいの?





そんな風に冷たく当たる相手と、どうして一緒にいるの?






どうして、私と付き合ったの?






「どうして…っ」






答えなんて出ない。
ただ、苦しいだけ。





しばらく、私はそこで泣き続けた。