あまりに自然な行動に見惚れ、私は頬を染めた。
「…っ」
「ぷっ、顔、赤いぞ?」
葵くんに笑われ、さらに熱さを増す頬。
顔全体が、熱におかされたように熱い。
「…葵くんの髪」
話をそらそうと、話題を探す。
「ん?なに?」
「葵くんの、髪。私、好き」
「…は」
「太陽に照らされると、キラキラして、とっても綺麗なの。まるで、太陽みたい」
私がそういうと、葵くんは言葉もなくただ止まっていた。
そして、私をじっと見つめていた。
「髪を染めている人たちって、怖いって思ってたけど…。葵くんは、違った。葵くんの髪の色は、綺麗だなって思った」
なにを言っているんだろう。
確かに、本当に思っていることだけど。
面と向かって言うなんて。
色々と、度胸がついたんだろうか。


