「はあ?」
「なに、人探し?」
下心丸出しの瞳。
ジロジロと嫌な視線を感じながらも、どうせならと飛び出していた言葉。
「そんな、いるかもわからねぇ男探さないで、俺たちと遊ぼうぜ?」
「そうそう。俺だって金髪じゃん?」
ぐいぐい顔を近づけてくる。
私は必死に抵抗しながら、逃れようともがく。
「それに、金髪の男探すなんて。真面目な顔して、やることやってんじゃね?」
「ひゅ~!おいおい~!」
「確かめてみようぜ」
男たちの手が、伸びてくる。
腕を掴まれ、身体を触られる。
その気持ち悪い感触に、泣きそうになる。
「いやっ!」
「いやっ、だってよ~」
抵抗も、この男たちにとっては何の意味もなさない。
男の力には、敵わないのだと初めて知った。
「やぁ!助けてっ…!葵くん…!」
無意識に、葵くんの名前を呼んでいた。


