葵くんの事が好き。
梨奈ちゃんや友恵に言われ、気づいた自分自身の気持ち。


気づいたところでこの気持をどこへ持っていけばいいのかもわからない。



だって、葵くんとは気まずいままなんだもの。



綺麗な女の子とキスをしていた葵くん。
あの人は、彼女なんだろうか。


誰にも本気にならない、と梨奈ちゃんは言っていた。
それは、特定の相手を作らないってことなんだろうか。




…ああだめだ。




考えれば考えるほどドツボにはまっていく気がする。




「わー!ともちん、よろしく―!」

「お前、そっこーあだ名つけるのな」

「天才と呼んで!」



早速、友恵に梨奈ちゃんと洸くんを紹介する。
二人とも、笑顔で受け入れてくれた。


「あ、の。よろしく…」




初めのころの私みたいに、固まっている友恵。
友恵は私よりも明るい子だけど、さすがにこの二人のキャラには圧倒されているみたい。



「ちょこちゃんの友だちなら、大歓迎だよ!ね!」

「おう!」

「ありがとう、二人とも」





二人の優しさに、感謝。