次の日、すっかり私の熱は下がり学校に行く準備も整えた私。
そんな私を葵くんは呆れたように見つめる。
｢今日くらい休めばいいのに。…まぁ仕方ないのか｣
｢ありがとう。でも、本当にもう元気だから｣
清々しく目が覚めた。
私は元気だ。
｢じゃあ、ありがとう。葵くんのおかげで早く治ったよ｣
｢おー。じゃあな｣
｢葵くんもあまりサボったらだめだよ｣
｢へーへー｣
まだ眠いという葵くんを置いて私は学校に向かう。
眠いのは一緒にいって誤解されてもいけないし、私がベッドを占領してしまっていたから何も言えないけど。
｢いってきます｣
