その2人の反応ですでに揺れていた俺の心は次できまった。
「樹途やらないの…?やっぱり、つまんなそう?」
そう言って俺の袖を軽く引っ張り、しょんぼりした顔で見上げてくる垢織。
………こんなことをされて断れる男がいるなら、俺はソイツを神と呼ぶ。
垢織とは少学5年からの付き合いだが、いまだにコイツのこうゆうのは馴れない。
「うっ…………
…………………
分かったよ…やるよ」
「本当!?やったぁ!!」
「良かったぁ!」
「チッ…」
あっさり賛成してしまった自分が情けない。
が、喜ぶ2人をみてそれもどうでも良くなってしまった。
…………まぁ、1人気に入らない奴はいるけど。
「ハッ、足引っ張んないでよね!?」
「そっくりそのままお前に返すわ」
「どんなゲームなんだろうね?」
「あぁ~!!楽しみだなぁ!」
こうして俺たちはこのゲームをすることになったのだ。
おもしろ半分で。
この後、何が待っているのか知らずに…………。
