嫌な予感というものは何故当たってしまうのだろうか。
それまでプリントと睨めっこしていた沙鐘が顔をしかめて俺の方を向き口を開いた
「…は?アンタ話聞いてなさすぎじゃない?自分のスマホ見てみれば?」
沙鐘の曖昧な答えに晴哉はスマホを取り出し俺に見せて言う。
「多分…だけど、樹途君のスマホにもきてるんじゃないかな?」
ここにいる樹途君以外にはもうきたからね、と続けて。
その言葉に慌ててスマホをポケットから取り出し、ロックを解除してみる。
すると、勝手にゲームの画面が表示された。
ゲームの画面には、やはり<始める>しかないようで、どんなにタッチしても動く気配はない。
……なんだこれ、もう半分強制的じゃねーかよ。
進むしかないなんて。
「もうやるしかないってことか…」
何も動かなくなったスマホを見て呆然とその言葉を呟く。
「え?そんなことないみたいだよ?10分後には消えちゃうみたい」
「あ、晴哉君も気づいた?」
唐突に晴哉と垢織が言い出した。
俺もビックリしたがもっとビックリしたのは彼女のようで…
「ちょっと晴哉どうゆうこと!?」
と、少し興奮気味に晴哉に詰め寄った。
気づいた、とはどうゆうことだ?
他には何も書いていないはず…
不意にスマホをチラ見して、俺は見つけた。
