流星が絶対駄目だと言い張る。


流星がお世話になった、晴香ママの役に立ちたい。


「学校に分かると困るので、名前を替えて弾くなら大丈夫だと思います。」


流星に睨まれた。


そんなに怒らなくてもいいのに。


「ピアノ弾いてるだけと思ってるなら、大きな間違いだからね。お客はお酒飲んでるから、平気でホステスと同じ事を要求するよ。」


嘘、それは困る。


どうしょう、綾香さんにいいです、なんて言ってしまった。


それも今日からお店に行くことになったのだ。


流星は怒ったまま。


流星に助けを求める訳にもいかず。


うなだれた。