高橋先生は無言のまま、私を睨み付けた。


「私は流星が好きなの。卯月先生は流星でなくてもいいでしょ。流星を私に頂戴よ。」


流星は物ではないわけで、簡単にあげるとか言えない。


高橋先生の気持ちも痛いほど分かるし、私はどうすべきなのか。


弁解ばかりを考えていた。


「隠していたことは謝ります。私も真剣に流星が好きだから、譲るとかは出来ません。」


高橋先生が大声で泣き出した。


高橋先生は学校でミスると泣いて誤魔化す事が多い。


泣いてる高橋先生に、綾香先生がダメ出しをする。


「高橋先生いい年して泣いても駄目ですよ。泣いても何も解決しません。私は二人がお似合いだと思いますよ。」


晴香先生が今日は朝まで付き合いますから、飲みましょうと高橋先生に肩を抱いた。


どちらが年上だか分からない。


晴香先生は頼もしいな。