その時お店のドアが開き、綺麗な女性が二人入って来た。


一人は落ち着いた感じの綺麗な人。


「綾香ママが来たよ。」


明良さんが流星に声を掛けても、私から離れてくれない。


綾香ママが私たちに近付いて来た。


「流星ったら本気の彼女見つけちゃったのね。お店の子紹介しょうと思ったのに残念だわ。」


もう耐えられず、思いきり流星の胸を叩いた。


流星は顔を上げ綾香ママを見る。


流星の綾香ママを見る目が私に向けるものとは違ってる事に気づく。


少し切なそうに、そして母親を思うような優しい顔をしていた。


「俺の彼女の雅だよ。俺は運命の女と出会えた。」


流星のその言葉を信じたい。


流星が私の運命の男だと思いたかった。