お店は21時開店だから、まだ準備中で控え室に通された。


控え室はみんな同じらしいが、流星はオナーだから個室らしい。


椅子に座っていても落ち着かないし、女の私が手伝う訳にも行かず、狭い部屋の中をウロウロしていると。


ノックして勇気君が入って来る。


「お茶をお持ちしました。」


慌てて座わり直した。


「流星さんと本当に付き合ってるんですか。


頷くと。


「流星さんは今まで誰とも付き合った事ないし、本気で恋なんかしない人だよ。流星さんだけは止めた方がいい。」


恐い顔で勇気君が私を見つめるけど。


私は流星が好き。


誰に何を言われても、好きなこの気持ちを変える事など出来ない。