まさか、自分の誕生日にこんな振られ方をするだなんて、夢にも思わなかった。


「雅は綺麗だしスタイルもいいから、すぐに新しい彼氏が出来ると思うよ。」


「彼女は俺がいないと駄目なんだ。子供はもう5ヶ月なるし、悪いけど彼女と早く住みたいから、マンション出ていってほしい。」


泣く事なんか忘れて、思わず笑ってしまった。


この最低男が好きだった自分が情けない。


「私は颯人が好きなんだよ。一生一緒にいるって言ったのは嘘だったの。浮気してただなんて。」


颯人は、ただごめんと言うばかりだった。


私は愛されてなかったの。


この3年間はなんだったのかな。


悔しくて涙が溢れた。


誕生日にこんな振られ方をして、泣く事しか出来ないなんて惨め過ぎる。