流星が本当はホストになりたくなかったと言う。


そうなんだね。


「本当は教師になりたくて教員免許ももってるし、俺が大学卒業した年に親父が倒れた。もう仕事は無理って言われ、俺は迷うことなく親父の後を継いだ。」


私を見つめて、俺は店を継いだ事を後悔してないと流星は言った。


私は本当にバカだ。


彼は大人で、自分で決めたホストと言う仕事に誇りを持っていた。


中途半端な生き方をしてる自分が恥ずかしい。


「流星ごめんね。」


流星、そんな顔しないで。


「俺の話し重かっただろ。みやには話しておきたかった。」


流星が私の手を握る。


「俺は本気でおまえが好きだ。みやも本気で俺を好きになってよ。」


流星の瞳から涙が溢れた。


そんな流星みたらはいと言うしかないでしょ。


本当に参りました。