私を裏切った颯人に言われたくない。


流星が私を騙しているとしても。


でも、騙すならこんな面倒な事しないはず。


「颯人にとやかく言われたくない。私がマンションを出なくてはいけないのは颯人が私を裏切ったからだし。」


泣きたくないのに涙が停まらない。


「お金ないから部屋も借りれないし、流星のとこに置いてもらう事にしたの。文句ある。」


颯人はただごめんと言った。


颯人のバカって怒鳴って電話を切る。


あいつの事でもう泣くものか。


今は流星を信じたいけど、自分の気持もはっきりしない。


流星の金銭感覚とか束縛とか、納得出来てはいないけど、流星を嫌いになれないのはどうしてだろう。


この気持ちの正体は何。


流星を好きになり始めてるのかな。