私は明良さんの話にどう答えばいいのだろうか。


綾香さんはもういない。



綾香さんの流星に対する深い愛情を知ってしまった私は迷っていた。


今まで通りに流星を愛せるのだろうか。



流星を愛した人二人、流星が愛した二人の人が亡くなってしまった。



流星の苦しみをどう救えばいいのだろ。



毎日泣いても涙は枯れないんだね。



「雅ちゃんは辛いし苦しいと思う。お願いだから流星のそばにいてやってよ。」



今まで何も言わなかった敬祐が話だした。



「これ以上雅を苦しめないでほしい。毎日雅は泣いてるだよ。声を殺して流星君に分からないようにね。」



敬祐に診られていただなんて、知らなかった。


「流星君から雅を解放してやってくれないかな。」


私は泣き声を殺して泣き続けた。


ごめんなさい。


私はそんなに強くないから、流星の側にいていいのか分からなくなっていた。