明良さんが部屋に入って来ると敬祐を見た。



明良さんは何かを感じとったようで。


「流星に会う事は雅ちゃんが決めればいいよ。流星は雅ちゃんが幸せになる事を望んでるはずだから。」



この一年雅ちゃんも辛かったと思うけど、流星も辛かったと思うんだ。


だから少しでも早く帰って来たかったんだよ。



あの日流星は風邪拗らせ具合が悪かったんだけど、雅ちゃんに会いたくて焦っていたと思う。



だから車にぶつかったりして、本当に流星はバカな奴だと明良さんが言った。


本当に私はバカだ。


何の為にここまで来たのか。



明良さんの思いが熱く伝わって来たから、私は流星に会う事を決めた。