お互い10年ぶりの再会に驚いていた。



「近藤先生と雅ちゃん知り合いだったの。」



「高校の同級生で僕が好きだった人。自分の気持ちを伝えられないまま、高校を卒業してしまった。こんなふうに再会するなんてね。」



苦笑いをする敬祐。



あの頃の私は臆病で恋する勇気を持てないでいたけど、近藤君とは仲良く出来た男友達だった。



「あの頃まだ恋とか分からなくて、敬祐の気持を理解できなった。」


18才にもなって恋が分からないなんて可笑しいけど、女友達と騒いだりしてる方が楽しくて、無理矢理キスしてきた敬祐をひっぱ叩いたりもした。



それから関係がギクシャクして、恋人から友達に戻る事にしたけど、敬祐は最後まで拒んでたと思う。


敬祐は私を諦めてくれたんだと思っていた。