勇気に抱き締められたまま流星の事を思っていた。



私は流星を待っていてもいいの。



流星を好きでいていいのかな。


本当に流星に会えるのかと思うと、不安は消えない。



その時はっきりと流星の声が聞こえた。



【みや、愛してるよ!】



勇気の腕を振りほどいた。



「勇気ごめんね。私は流星が好き、流星でないと駄目なんだ。」



「どうして俺じゃ駄目なの。俺は何処にも行かないし、雅とずっと一緒にいるよ。」



勇気の気持ちは嬉しいけど、私は流星が好きなの。


どんなに勇気が好きだと言ってくれても、その気持ちには答えられない。


もっと強くならなきゃ。



勇気の気持ちには答えられない。



ごめんなさい。