勇気を突き放したくても、強い力で抱き締められ動けない。


お願いだから、もうこんな事はしないで。



「今にも泣きそうな雅さんを見るのが辛い。俺ならどんな理由があっても、好きな女を一人にしない。」



なんでそんな事言うの!


やめてよ、勇気。


流星、一人は淋しいよ。


早く帰ってきて。


私の声が届く事はなかった。


涙で顔がグチャグチャだ。



「俺が雅さんのそばにいるから泣かないでよ。」


勇気が激しいキスをする。


流星でなきゃ、嫌だよ。



助けて、流星。