今日は軽く食事をしてお店に行こうと早めにマンションを出ると、マンションの前に勇気がいた。



勇気が嬉しそうに近づいて来る。



「一緒に食事に行こうとおもって、待ってた。」



私の足が止まると、勇気が近づき手を握った。



こう言うの本当に困るの。


「いいお店を見つけたから、雅さんと行きたかった。」


どう言えば分かってくれるのだろうか。


流星がいたら、なんておかしな事を思ってしまう。


流星、会いたいよ。



勇気がいきなり私を抱き締めた。



「雅さんがたまらなく好き。」



動けないままの私を更に強く抱きしめる。



そして、唇が重なった。



どうして、拒まなかったの。


涙が溢れた。