私は振るえる手で手紙をひらいた。



【愛するみやへ】


この手紙を書く事を何度か迷いました。


みやに真実を話したら、みやは俺から離れて行きそうで怖かった。


みやを失う事がなりよりも辛い。


俺はこれから綾香のいる岐阜に行って来ます。


綾香はガンでもう長くはないんだ。


後半年もって一年、それを知らされた時、俺はどうするべきか悩んだ。

俺はみやが好きでみやと離れる事なんて出来ない。


でも、綾香は俺を助けてくれた人。


成実が死んでどうしょうもない俺を救ってくれたのは綾香だった。


綾香の事は身内みたいに思っている。


女として愛してるのはみやだけだから。


これから先の俺とみやの未来の為に、けじめをつけに行ってくる。


残り少ない綾香の時間を一緒に過ごしてやりたい。


みや泣かないで。


俺が愛してるのはみやだけだよ。