ふらついてしまい、急いでかがんだ。


「みやはどうしても俺に抱かれたいみたいだね。」


そう言いながら私をお姫様抱っこをする流星。


違うの、そんなんじゃない。


「ごめんなさい。」


謝る事しか出来なかった。


「謝らなくていいから、どうせみやは行くとこないんだから、ずっといていいからね。」


私が何処にも行くとこがないことを知ってるの。


昨日会ったばかりなのに。


「流星は私の何を知ってるというの。流星とは昨日会ったはかりだよ。」


流星が私をベットの上に下ろした。


酔った勢いで、色々話たとか。


「お互い最初は何もしらないけど、今日からお互いを知ればいい。」


そんな優しい瞳で見つめないでよ。


勘違いしちゃう。


同情なんていらないと強く言えたらいいのに。


流星の優しさに甘えてしまいたかった。