みんなの視線が怖い。



私は居眠りなんかしてませんから。



生徒の一人が私を見て笑う。



「卯月先生いつもねむそうだよね。」



嘘、そんなことないと思うけど。


流星がニヤリと笑う。


あ、やだ、流星ったら。



「オバさんっては居眠り得意だし。」


あなたたちはどうしても私をオバさん扱いしたい訳ですね。



オバさんの何処が悪いの。


みんなも将来はオバさんになるんです。


流星の英語の授業は女生徒しかいない。


「お前らには卯月先生の良さが分からないみたいだな。」



流星今は授業中だから、私の事はどうでもいいです。


オバさん呼ばわりされても平気ですから。


授業を進めて下さい。