私は気持ち悪くなりトイレに向かうと、田中先生が私の後を着いて来た。


トイレに入ろうとすると、田中先生が私の腕を掴み壁に体を押しつけた。



「このまま二人で抜けて何処かへ行こう。」



嫌だと首を振り続けた。



田中先生は腕の力を緩めるどころか、強く抱き締めてくる。


「卯月先生が好きなんだ。」


田中先生がいきなりキスをしょうとする。



流星助けて!


もう駄目だと思った瞬間、田中先生の体が飛んだ。


流星が抱き締めてくれた。


「間に合ってよかった。」


遅いよ、流星。


本当に怖かったんだから。


「緑ちゃんが離してくれなくてさ。少しは嫉妬してくれた。」


小さく頷いた。


本当は嫌で、私の流星に触れないで欲しいと思った。


自分がこんなに嫉妬深いとは思わなかったから。