流星は英語の授業を完璧にこなしていた。



女子生徒の騒ぐ声にも知らん顔で受け流している。



無事この授業が終わる事を心から願っていた。



流星は前に生徒を出し、黒板に書いた問題をやらせてるから、安心して流星から視線を外して、サッカーをしてる生徒を眺めていた。



「卯月先生 。」



その声に振り向くと佐々木悠真の顔が目の前にあり、いきなり唇にキスされた。



佐々木悠真は一番後ろの窓側の席で、今は私の前にいるけど、生徒たちは前を向いるから分からない。



こちらを見てた流星とキスされたまま目が合う。


流星がチョークを佐々木悠真の頭めがけて投げる。


頭を押さえて、佐々木悠真が私から離れた。


誰も気付いてない事を願うしかない。


このままじゃ、心臓が持たないです。