流星が佐々木悠真の手を私から無理矢理離した。


痛いよ、流星。



「君が心配するような事は何もないから、 子供はさっさと消えろ。」


二人のにらみ合いがしばらく続く。



「神谷先生私は大丈夫ですから、落ち着いて下さい。相手は生徒ですよ。あまり感情的にならないで下さい。」



流星は無言で私の腕を引きながら強引に歩く。


流星、大人になってよ。



すぐ怒らないで!


これぐらいな事にイライラしてたら、教師は勤まらない。