私は目を見開いたまま、キスされていた。


思い切りの力で彼を引き離そうとしても、彼は離してくれない。



しばらくして唇を離してくれたが、まだ抱き締められたまま。


「何するのよ。」



「みやは面白いね。皆は僕の甘いキスをほしがるんだよ。嫌がられたのは初めてだな。」



そう言うと又キスをして来た。



「みや目閉じて。」



かなり酔っている私は彼に言われるまま目を閉じる。



自分でも分からない。何故彼のキスを受け入れているのか。


「みやは素直な方が可愛いよ。」



彼がそう囁いたのを聞いた瞬間、そのまま意識を手放した。


誰かが優しい声で私を呼んでるけど、もう駄目、お休みなさい。