流星は綾香さんの事をもうママとは言っていない。


綾香とかおまえとか、流星もまだ綾香さんを思っているように感じたのは気のせいなのか。


流星の悲しそうな顔を見たくなかった。


今でも流星が綾香さんを好きなら、私の存在は何だろうと思った。


二人の間には私は入り込めそうもない。


私はここにいようと決心を固めた。


「私はここのバイトを最後まで頑張るから、流星は自分のお店に行ってほしい。絶対流星を裏切る事はしないから、終わったら流星の所へ行くから待ってて。」


流星は渋々頷いた。


流星の思いのままに流されたくないし、流星の為にも頑張る事が一番良い方法だと思えたから。