やだ、あたしそんなに強く押しちゃった? 目を開いたら、石田先輩はけっこう遠くで倒れていた。 だって、キスされそうだったからあたしも必死で…。 「梅澤だいじょーぶかよ」 あたしの肩に腕をまわされる。 見上げたら松本だった。 「な、なんでいんの」 「梅澤の後ろ姿見つけたからだよ」 「そ、そうなんだ」