「松本、もっとこうさ。ばばーんと」 「友達から恋人、ってじゅうぶんアリなのに。俺ら四人が崩れるわけでもあるまい」 俺はそう言うとため息をついた。 ぜってー、ありなのに。 「…ん?」 由宇に目をやると、キラキラ目を輝かして、俺を見つめていた。 「ん?」 「アリかなぁ?」 「なにが」 「友達から恋人。四人の中でのカップル」 「じゅーぶんアリでしょ」