この関係を崩さないためには、この気持ちはあたしの中にしまっておくしかないって、わかった。 だいたい、あたしは振られてるんだから…。 松本を嫌いになる方法もわかりそうにないので、松本が言った、今を十分に楽しもうかと思っている。 そんなあたしの想いに、限界がくるなんて、思いもしないわけだけど。 テスト用紙が配られて、松本に叩き込まれた知識を紙に詰め込んだ。 「…むにゃ」 口から出たよだれをぬぐうと、机の上にはテスト用紙が広げられていることに気づいた。