「どうしたの?わからないとこあるの。教えたげよっかぁ?」
「梅澤より俺ら頭いいからね」
「うるさーい。しゃべるなー。笑うなー」
「だってー。ねぇ?」
二人で見つめ合って、またにやにや。
あたしは完璧、勉強する気もやる気も吹き飛んでしまった。
「あたしだって、必死に」
「はいはーい。ストップ」
講義しようと、前のめりになったあたしの肩を松本がつかんだ。
吐き出したいことをこらえて、うらめしく松本を見る。
「梅澤だってさ、がんばってんだよ」
…さすが松本+°
なんだかんだ優しい…
「馬鹿なりに」
訂正。意地悪なんだ。

