「松本…?」 「飯作ってくるからそれまで寝てろよ。ちゅーことで、借りるぜ、キッチン」 「え、でも」 「寝れない?」 「や、違くて」 「ばっちりおいしいの作るから。…、寝ろよ。ほら」 俺は梅澤の目の上に手をかぶせてやった。 まぶたを閉じるのがわかる。 しばらくして寝息が聞こえると、俺は起さないように静かにキッチンに向かった。