でも、ほんとうに。 どうしちゃったの松本…。 あたしはボケーっと、松本を見つめた。 なんだか申し訳なさそうに、片方のひざにひじを置いて、考えているふうだった。 あたしが、なにかしちゃったのかな… 「ちょ、咲良、声出てるっ」 由宇ちゃんに口をふさがれ、耳に手を添えられる。 「これから2人で話そ?ねっ」