近距離ロマンス



もう汗をかいたジュースをあたしの持つ袋から取り出し、思い切り振った。


炭酸を振っているわけだから…



「噴射するよ?!」



開けた時、炭酸が抜けて、ジュースが噴射するはず。



いいことって、これ…?




「あいつら勝ったからしかえし。俺ら勝てたはずなのに…」


「あたしも振るよ」




松本から受け取って、ジュースを振りながら昂汰くんの家についた。


お金持ちながらの、長い庭から、縁側のあるバスケットゴールについた。




「遅いよー。早く早くジュース」


「はいはい」




あたしたちは二人にジュースを渡して、遠ざかった。