近距離ロマンス





「由宇さん。例の2人はどんな感じですか。やぼいですか」




クールだけど甘党男が変な口調で話し掛けている。


由宇も昂汰もみんなノリノリなのだ。





「やぼいです。石田先輩は言葉巧みに騙し、女の子を罠にかけると有名でごわす。やぼいです」


「じゃぁ、千里くんはどう思いますか?」


「……。ここまでやんなくてもさー、梅澤のことだしだいじょうぶなんじゃねーの?」





ちなみに、お気づきだろうが、由宇のきまりにより今は敬称をつけて呼ばなきゃいけない。


『由宇さん』と『昂汰くん』。

慣れなさすぎて気持ち悪い。





「松本くんはむしして、監視を続行しましょう」


「おっす、由宇さん」




て、言ってるわりには昂汰はまた甘党コーヒーを飲んでいる。


由宇はまじめにがんばっているが。