近距離ロマンス




そしてその由宇のとなりでクールに砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでいるのは昂汰さん。


昂汰さんも由宇に似て、派手で目立つ。


大きなツバ帽子に、ふざけてんのかと思っちゃうほどのでかいサングラス。


その姿で、砂糖たっぷりのコーヒーをクールに飲んでいるのだ。




嗚呼、恥ずかしい…。




「まぁ、咲良は鈍感だから気づくはずもないけど。いちおうよ。い・ち・お・う!わかりましたか、松本くん!!」


「へーへー」




俺はサングラスをかけなおして、ソファに深く腰掛けた。


俺のサングラスはふちが白のレンズが黒。

帽子も白の、なぜかトンガリ帽子。



そんな俺もそうとう恥ずかしい。