「咲良!」 「んにゃっ」 後ろから、首に巻きついたのは由宇ちゃんだった。 あたしはびっくりしてパチクリと由宇ちゃんを見た。 由宇ちゃんの後から来たのは、松本と昂汰くん。 あたしはさらにびっくりだ。 「どうして、いるの…」 「2時間遅れたけど。約束守りに来たの!ごめんね…」 由宇ちゃんが、あたしの片方の手を握り、顔を伏せた。 もう片方は携帯だ。