近距離ロマンス




「…こんにちわ」


『電話したのは、ですね…。今日、咲良ちゃんの誕生日ですから、プレゼントを渡したいと思いまして』




あたし石田先輩に誕生日教えたっけ?!

誕生日プレゼントもらうほど、あたしそんな仲良くないのに…。



あ。



そか、アドレスといっしょに誕生日も登録したんだった。


わざわざ、気づいてくれたのか。





「や、えっと…。先輩にそこまでさせるわけには…!いいです、いらないです…」


『もう準備してあって、今から、咲良ちゃんちに向かうところ、なんですが』


「あ、あたし、出かけてるんです!」


『ちょっと逢うだけなんだけど。俺そこ行くし…』


「え、えぇと~…」