なにを悠長な。 あたしは止めるよ。 被害が少ないうちに止めるよ。 「ちょっと!いいかげんにしなよ!なにがなんだか、わかんないけどさ」 「悪いけど梅澤、これは俺らだけの問題なの」 「そうよ。部外者が入ってきていい話じゃないのよ」 「迷惑だ、って言ってんの!教室のど真ん中で…」 「だから」 二人の声がかぶさった。 あたしはそんな偶然にひるんでしまう。 「関係ないって、言ってんの」 プッチンと、なにかが切れた音がした。 「関係者だ、部外者だ…だったらなに!あたしは止めに来ただけ!」