ふたたび君に恋をする


男子の試合を女子がいつのまにか見ることになった。



私は、いつも通りみんなと声を出して応援した。



誰を味方するわけじゃない。





なんとなく、ボールを持ってる人を応援するという形だ。



でも、今までと違って、試合中もやっぱり自然と椎名くんを目で追っていた。







千秋くんを気になっていた時は、そんなことなかったのに…。





千秋くんと椎名くんでは、違うのかな?







ピーっ!


先生が笛を吹いた。



試合終了。17ー12。



千秋くんがいるチームが勝って、椎名くんがいるチームは負けた。



椎名くん、良いパスたくさん回していたのになぁ…



と、息を切らして床に座り込み下を向いたままの椎名くんをじっと見つめていた。